フィボナッチは、押し・戻りのエントリーポイントや利食いの目安によく使われます。
特に、3分の1戻し、半値戻しなどのわかりやすい数値は多くのトレーダーが目標として意識するポイントです。
フィボナッチの使い方がわかると、今まで以上にチャートの動きがよくわかるようになります。
この記事では、フィボナッチとは何か、どうやって引けばいいかという基本的なところから、特に人気のあるフィボナッチ・リトリースメント、フィボナッチ・ピボットを実戦でどう使えばいいかもを徹底解説します。
フィボナッチとは
フィボナッチ数列とは
1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、、
このような数列をフィボナッチ数列といいます。
初めの2つの1をのぞいた2からは、前の2つの数字を足したものです。
フィボナッチ数列は自然界に多く存在しています。例えば、ひまわりの種もらせん状にフィボナッチ数列で並んでいると言われていますね。
黄金比とは
黄金比は昔から使われてきました。エジプトのピラミッド、アテネのパルテノン神殿、自然界ではオウムガイの殻の巻き方などがそうです。
私たちの脳は黄金比で作られたものを好む傾向が生まれつきあり、それが潜在意識に大きな影響を与えます。
人間の意識の集合体である相場(チャート)でも、黄金比で反応する可能性が高いことは納得できるかと思われます。
もっとも、黄金比に反応してもしなくても基準をもってトレードすれば問題はなく、そこが意識されるであろうことがわかれば十分です。
フィボナッチの押し目・戻り目のポイント
FXや株において、以下のようなフィボナッチの数字が特に意識されやすいです。
- 38.2% = 1/3押し
- 50% = 半値押し
- 68.2% = 2/3押し
相場でよく言われる押しや戻りのポイントと一致します。その意味でも、意識しているトレーダーがたくさんいると言っていいでしょう。
これらのちょうど良い数字を元に、押し目買い・戻り売りのエントリーポイントを探したり、すでにポジションを保有している場合は利益確定の目安にしたりします。
他には、23.6%や76.4%がネックラインになりやすいポイントです。
ローソク足のひげで引くか実体で引くか
フィボナッチの始点と終点の引き方は、各フィボナッチの種類によって異なりますので、これは後ほど一つずつご説明します。
フィボナッチをローソク足のヒゲで引くのか、実体で引くのかはその時の状況によって異なりますが、個人的にはヒゲも込みで引くようにしています。
ただ、大きくオーバーシュートした際にはひげを無視して実体で引いたほうがいい場面もあります。
自分の都合で引いてしまわないように、事前に自分の中に基準を決めておいて一貫性をもってラインを引くようにしましょう。
フィボナッチの種類一覧と具体的な使い方
フィボナッチ・リトレースメント
フィボナッチ・リトレースメントは、上昇トレンドなら安値から高値、下降トレンドなら高値から安値に向かって引いていきます。
青の矢印の上昇トレンドを基準として考えてみましょう。
しっかりとした押し目を狙っていくので、調整の波が発生しそうなポイントでフィボナッチを使っていきます。
いったん現在の上昇トレンドが崩れるポイント(高値安値の切り上げが失敗するところ=赤の垂直線)までの高値と安値と使ってフィボナッチを引いていきます。
青の丸から赤の丸にむかってフィボナッチを引いていきます。
今後、買いのエントリーで待つべきところは38.2~61.8%付近を設定します。
しかし、ここで注意しないといけないのが、押し目に向かって下げてくるときは調整の波が短期下降トレンドになっていることです。
ですので、この短期下降トレンドの波が崩れてから押し目を拾っていきます。
視点を変えて、反対の調整の波を見ていきましょう。
調整の波では、戻りからの売りが入ってきます。
その短期下降トレンドの形が崩れるまで待ってから押し目を拾っていけば、より安全にエントリーができます。
赤の垂直線を現在値として考えると、高値安値を切り下げているのでダウントレンドが発生していることがわかります。
赤の垂直線の直近では、38.2の戻りから下げていっています。
この調整の波に沿ってエントリーもできますが、あまり値幅が狙えないので、あくまで目線は再度の上昇に合わせた押し目買いに固定したままです。
大きなトレンド方向へのエントリーを狙っていったほうが値幅が取れるので、調整波が崩れるところを見計らってエントリーしていきます。
先ほどの安値からさらに次の安値を抜けてきた赤の垂直線のポイントで再度フィボナッチを引き直します。
ここからさらに戻り売りが続くのかを見ていきます。
38.2%で戻りが入ったのですが、赤丸でサポートされて下げることができません。
38.2%で再び戻り売りが入ってきますが、赤四角でサポートされて、青丸のポイントで高値を切り上げたことで下降トレンドが崩れました。
ここから押し目のポイントで買っていきます。
本来の押し目買い視点に戻してみていきます。上昇トレンドの波の押し目を狙っていたところですね。
青丸で調整の波を崩してきたので、次の押し目からの買いは自信をもって買い向かえます。
ここでの戦略として、
- 調整の波が崩れているので、38.2%をしっかり抜けてくるまでホールドして赤の四角の高値を狙う
- 23.6%のネックライン付近でレジスタンスされているのでそこで細かく利食いする
といった行動が良いと思います。
注意点は、ロスカットの値以上の値幅が取れるポイントでのみトレードを行うことです。
ロスカットの候補としては38.2%ラインの下、紫丸の下あたりが考えられます。
チャートでは、何度も38.2%付近でサポートはされてはいますが、なかなか上値ブレイクまでいきません。
これだけサポートされているのだから、上がっていくと考えられますが、逆にこれだけサポートされているポイントなのでここを割ると下がる可能性が高いとも考えられます。
ここで気になる点は、青のラインの高値を抜けた後に反落している点です。
ここから安値を割って、再度下を目指す展開もありえます。
そのため、もし38.2%のラインを抜けてきたら、76.4%付近まで下落するのでは?と考えておくだけで、目線を変更することもできます。(赤の波を想定)
今回は上昇しているので買いだけを考えていればいいのですが、実際にチャートをリアルタイムで見ていると、上目線のみだと38.2%を割れた後の展開でうまく立ち回れなくなってしまいます。
常に上げ下げ両方の目線を持っておくことで一方にバイアスがかかりすぎず、目線を切り替えて動きについていくことができます。
ただ、強いトレンド発生時は変な逆張りをしないためにも、目線を固定しておくことも大切です。
その上で、トレンドが崩れるポイントを把握しておくと、なお良いです。
フィボナッチ・ピボット
ピボットとは
ピボットとは、前日の価格をもとにピボットポイントを計算し、その数値を基準としてサポートとレジスタンスを計算するインジケーターです。
ピボットポイント = ( 高値 + 安値 + 終値 ) / 3
前日の価格をもとに計算されるので、誰でも同じラインをもとにトレードできます。
裁量が減る分、迷いも少なくなるのがメリットです。
とはいえ、どんな状況でも相場の環境認識は絶対に必要です。
レンジ相場なのかトレンド相場なのかを必ず認識し、レンジだから利食いは早めに、トレンドだからラインブレイクを狙っていけるなど、自分で戦略を選んでいく必要があります。
フィボナッチピボットとは
フィボナッチピボットはピボットの値にフィボナッチ比率をかけたものです。
フィボナッチリトレースメントで使った画像と同じポイントで見ていってみます。
日足のフィボナッチピボットを入れた状態です。日足より下の足でピボットのラインが描画されています。現在値は赤の垂直線としています。青の波のように下降トレンドを形成して38.2%の押し目にサポ―トされて高値を切り上げてきました。ここから買いを狙っていきたいところです。
どこのポイントからの買いが考えられるかというと、まずは、23.6%のラインが効いているのがわかるので、その付近の1つ目の赤四角。2回安値をサポートされている2つ目の赤四角。そして、38.2%付近の3つ目の赤四角あたりが日足での買いを考えるポイントになると思います。
では4時間足を見てみます。
現在値が赤の垂直線ですが、とても見にくいですね。
ピボットは短期の売買で使うことを想定されているので、もう少し小さな時間足で見ていくほうが良いです。
しかし、大きな足から今の相場状況を認識していくことは絶対に必要なので、日足→4時間足→下位の時間足と順番に見ていきましょう。
青丸が日足で見た赤の垂直線の現在値で、青のような波を描いています。
4時間足の画像では青の水平ライン(下は日足で見た2回サポートされたポイントです。上は直近の高値です)のレンジになっています。
レンジ内なのでトレンドが続かず上限・下限付近では転換を待ってからトレードをしたいところです。
日足の状況を組み合わせると、下からの買いに優位性があると考えられます。
そして、4時間足で1本水平線を足しておきます。
オレンジの水平線はダブルボトムのネックラインであり、上昇していく際にサポートとしても機能しているラインなので強いラインです。このネックラインでサポートされて、レンジを縮小していく場合もあります。
時間軸を落として1時間足を見ていきましょう。
ようやく見やすくなってきましたね。赤の垂直線の時点では下降トレンドが発生しています。1時間足で考えるなら、戻り売りを狙っていきたいところですね。しかし、先ほど見てきた日足では目線を上に固定した状態です。4時間足ではレンジで下限から転換での買いを狙います。
ですので、その間の売りは見送ります。(日足・4時間足のポイントまで値幅があるので売りで入ることももちろん可能ですが、ややこしくなるので買いのみを考えていきます)
現在値からは買いで入れるポイントがないので様子見が続きます。この時に日付も見ておいたほうがいいです。ただチャートを飛ばしてしまうと、なんの意識も働きませんが、日付を確認しておくとどれほどの期間を待たないといけないのか実感として認識できます。
今回でいえば、チャートを観測し始めたときが2014年4月8日です。それから、4時間足・日足のサポートポイントまで来て転換してきたのが2014年4月17日です。10日間です!どうでしょう?その間に日足や4時間足の戦略なんて忘れてしまいそうですよね。チャートをただ飛ばしてしまうとそのまっている期間を把握できません。
こういう細かい点をおろそかにしないことも大切で、のちのち自分の役に立ってくると思います。
1時間足チャートで見てみると、先ほどのチャートからさらに72時間経過した、右の赤の垂直線まで待つことになります。
そして、なぜ右の垂直線まで待たないといけないかというと、左からの売りが転換していないからです。
青の丸のポイントで4時間足のオレンジの水平線は上抜けてきてサポートも入っています。しかし、ただ抜けてきただけで、依然として下降トレンドは継続しています。高値安値を切り下げてきています。
では、どこの高値をぬけてきたらいいかというとものすごく小さく見て、下の青の短い水平線を最低でも抜けてこないと買いは考えません。この時点ではもっと上の青の短い水平線を抜けてくるまで待ってもいいくらいです。
高値と安値の移り変わりを見ていくことが転換でもトレンドでも非常に重要です。もっとわかりやすいように波を描いてみてみましょう。
いったん、フィボナッチピボットを外して説明します。青の波を見ていって、最安値を更新したあとの直近高値更新で見ていくことが重要です。
この時点での最安値は赤の四角ですよね。その安値は前回の赤丸の安値を抜けてきた安値です。
最安値では、1番左の赤丸の安値をしっかりと更新していますが、右の赤丸の安値はヒゲでの更新にとどまっています。
1番左の赤丸の安値と赤四角の安値の間の高値というと青丸の高値ですよね。
ですので、この画像の範囲内でいえば青丸の高値を上抜けてきて、初めて下落トレンドを崩してきたといえます。
1時間足の画像上では切れてしまっていますが、赤四角の安値は日足で2度安値をつけたサポートライン付近です。
青の四角内で安値を切り上げたダブルボトムも形成しています。丁度そのネックラインが4時間足の水平線ともだいたい一致していますよね。さらに赤の四角と白の丸で安値も切り上げてきています。
そして、青の丸の高値を抜けてきて上昇トレンドも開始します。ようやくここから買いを考えていけます。転換後の一番初めの押し目としてはネックラインが考えられるのでそこから買っていきます。
では、ようやく15分足でフィボナッチピボットを使っていきます。
赤丸の地点で、4時間足の水平線でサポートが入ったので、上昇に優位性があると考え、ロスカットと利食い目標を決めてエントリーしていきます。
青丸でフィボナッチピボットラインがレジスタンスとして機能しています。そこを抜けてきてサポートとして機能したので買っていきます。
この時点でロスカットはフィボナッチピボットラインを基準としてその少し下の青いラインか、4時間足の水平線の少し下あたりに設定します。利食いは白丸の23.6%を狙ってきます。
その際にフィボナッチピボットラインをトレール(ロスカットラインや決済ラインをずらしていくこと)として使っていってもいいと思います。
抜けていったラインの下にロスカットまたは決済ラインをずらしていきます。
青のフィボナッチピボットラインを上抜けてきたので白の短い水平線あたりにロスカットライン(決済ライン)をずらします。
白丸で日付変更とともにフィボナッチピボットラインが上に移動していますが、ここでは決済ラインはずらさず、再度上抜けてきてからずらしていきます。そうすると、白の四角で決済になります。
フィボナッチ・ファン
フィボナッチ・ファンとは、直近の高値と安値にラインを引くことで、その後のレジスタンス・サポートになりそうなポイントをフィボナッチ比率から割り出していくものです。
フィボナッチ・リトレースメントとは違い、垂直の動きと時間軸を考慮したラインになっています。
トレンドラインと同様に、角度を変えることでいくらでも引けてしまう点に注意が必要です。
赤の垂直線が現在値とすると、そこまでの高値・安値を使ってフィボナッチファンを引いていくことになります。
ここまでの高値は赤丸ですね。
しかし、安値はどうでしょう。青の波を見ている限りでは赤の四角の3つが考えられるかと思います。
左を見ると青の丸の高値があるので、青丸と赤丸の間の安値である一番初めの安値が最適だと思いますね。
実際に、この後のチャートで有効に機能するフィボナッチファンの引き方は、一番初めの安値から引いたものになります。
では、この3つの赤の四角それぞれでフィボナッチファンを引くと、どうなるかを見ていきましょう。
1番目の赤の四角でフィボナッチファンを引いた場合
実際にフィボナッチファンを引いてみます。
赤の丸のポイントで効いていることがわかります。その後も見てみましょう。
その後もかなりの確率で機能していることがわかります。
2番目の赤の四角でフィボナッチファンを引いた場合
最初のチャート画像の2つめの赤の四角からフィボナッチファンを引くと次のようになります。
効いているところはありますが、一番最初の引き方に比べるとうまく効いていないことがわかります。
3番目の赤の四角でフィボナッチファンを引いた場合
最初のチャート画像の3つめの赤の四角からフィボナッチファンを引くと次のようになります。
ほぼ効いていないといっていいでしょう。
さらにその後も、効いているところが少しはありますが、きれいに反応していません。
ラインは多くの人が意識するポイントから引くこと
一番最初のものとそれ以外では何が違うのか?
答えはどれだけ多くの人が認識できるかによるのだと思います。もう少し具体的に説明します。
このチャートで青の波を見ている人は青丸の高値・安値を認識しています。
しかし、波を大きくとらえる人は赤のような波を認識していると思います。
そうすると、赤の四角の高値・安値しか認識していないので、青の四角の中の高値・安値は認識されません。
そのため、赤の四角の安値と右側の赤の四角の高値でとったフィボナッチファンのほうが効きやすい(多くの人が認識できる)と結論付けることができます。
ただ、ラインに正解はないので、自分の基準がしっかりとあるのであればどこに引いてもいいと思っています。
フィボナッチ・エクスパンション
基準とした青色の波をもとに、それがどこまで伸びていくかを予測するために使います。
青の波の上昇幅を基準にして、押し目が入った青丸の位置から利益目標の61.8%、100%、161.8%が表示されます。
100%の位置(上昇幅と同じ分)はN計算値と言われるポイントなのでよく効いているのがわかります。
青と赤の波でNが描かれているのがわかりますね。
青の丸の押し目を起点にして、上昇幅を基準にフィボナッチ比率を使ったものが、フィボナッチエクスパンションの利益目標値として算定されます。
フィボナッチ・エクステンション
フィボナッチ・リトレースメントとは引き方が逆になります。
リトレースメントは左から右に引きましたが、エクステンションは右から左に引きます。
こうすることで、青色の垂直の矢印の上昇幅を基準として目標値が算出されます。
フィボナッチエクスパンションでは押し目の幅も考慮されていましたが、フィボナッチエクステンションでは上昇幅を基準に100%の位置を起点としてフィボナッチ比率を使って目標値を算定していきます。
フィボナッチ・チャネル
赤の垂直線を現在値と考えて、まずは高値・安値を切り上げているポイントの安値どうしを結びトレンドラインを引きます。
次にチャネルラインを赤丸の高値に合わせて位置を調整します。
そうすることで、そのチャネル間に対する61.8%ライン、100%ライン、161.8%ライン、261.8%ラインが自動で引かれます。
このラインをレジスタンス・サポートとして使っていきます。その後の効き具合も見ていきましょう。
それなりに効いているのがわかりますね。しかし、波の形を見ると別の基準に従って動いているようにも見えます。
そこでもっと細かくフィボナッチ比率を設定していきます。
23.6%、38.2%、50%、76.4%を加えてみました。
かなり効いているポイントが増えました。少し斜めに見ることで青のラインのレンジに見えますよね。
レンジの優位性のあるポイントは上限と下限なので、上限と下限に絞ってポイントを見ていけば、勝率も値幅もよくトレードできるかと思います。
さらに、上昇トレンド中だということを考えると、下限からの買いに優位性のある場面になので、23.6%ラインからの買いが有効な場面とみることができます。
このように、すこしずつの優位性を積み重ねていくことで、勝率も高く値幅もとれるポイントでトレードすることができるようになってきます。
効くポイントがあるからといって、全てでトレードすると値動きに翻弄されてしまいます。情報を受け入れ、そぎ落としていく作業が必要となるのです。
フィボナッチ・アーク
フィボナッチのラインに時間的要素を取り入れたものです。
円弧を描いていますが、使い方は基本的に同じで、レジスタンス・サポートのポイントとして認識していきます。
一般的に使っている人はあまりいないと思いますので、どのトレーダーも共通の認識を持てるかというと少し疑問があります。
あまりマイナーな分析方法を使わずとも、一般的なものを使えば十分だと思います。
フィボナッチ・グリッド
フィボナッチ比率で引かれたグリッドのこと。縦軸の価格と横軸の時間的要素を組み合わせて引かれたラインです。
フィボナッチリトレースメントとフィボナッチエクスパンションとフィボナッチタイムゾーンを組み合わせたようなラインになります。
フィボナッチ・タイムゾーン
時間軸をフィボナッチ数列をつかって分割したもの。基準となるポイントに合わせて、その後の転換点をおおまかにさぐるものです。
今まで見てきたチャートのポイントを基準として見ていきましょう。
高値を抜けてきた場面の高値と安値に合わせてフィボナッチタイムゾーンを引いてみます。
すると、フィボナッチ数列をもとに区切りのラインが自動で引かれます。
①のラインを抜けると、相場はレンジに入っていますね。
そして②のラインを抜けることで、レンジブレイクからの上昇トレンドがはじまります。
その後、③のラインを抜けてレンジに移行します。そして、下にブレイクして下降トレンドが発生します。
このように時間的な節目としてフィボナッチ数列を使ったものがフィボナッチタイムゾーンです。
しかし、絶対的なものではないので妄信してしまわないよう気をつけたいところです。