"日経平均を動かす男"投資家のcisについて




皆さんは、「cis」という名前の投資家をご存知でしょうか。
cisさんは、若いながらも株式投資で100億円以上の巨額な資産を築きあげたカリスマ投資家で、投資の世界では超が付くほどの有名人です。
世間には、あまりその素性や私生活が公開されていないため、有名人ながらも彼の身辺は長年謎に包まれたまま。
この記事では、そんなカリスマ投資家であるcisさんの経歴や投資家としての歴史と気になる資産状況、そして最愛の奥様との馴れ初めなどを紹介するとともに、cisさんの投資哲学や投資手法について解説いたします。
ぜひ、伝説の投資家であるcisさんのスタイルを学び、今後の投資に役立ててみてください。
cisの経歴と投資家としての歴史
初めに、カリスマ投資家cisさんの経歴や、投資家としての歴史などについてご紹介していきます。
cisの投資経歴
cisさんの投資家としての経歴は、大学在学中から始まります。
法政大学工学部に4年生として在学していた2000年に、元手300万円で株式投資を行ったのが彼の投資家としてのスタートと言われています。
もっとも、それ以前の高校生時代は、パチスロで月40万円を稼いでいたということですから、お金儲けには天性の才能があったのかもしれませんね。
若い頃の彼は、投資家であると同時にギャンブラーであり、ゲーマーでもありました。
cisという名前は、そのゲーマー時代に使っていたネームに由来していて、「俺と戦う奴は全員“死す”」という意味からきていると言われています。
そのようなcisさんも、大学卒業後はプレイステーションの蓋を製作する町工場に就職。
その後は働きながら資金を800万円にまで増やしていきましたが、2002年に株式投資の失敗で300万円にまで減らしてしまいました。
しかし、翌2003年には、その300万円を20倍の6,000万円にまで増やすことに成功。その後は投資家として順調に資産を築いていきました。
そして現在は、株式投資を主体に、日経225先物取引・日経225オプション取引・FX取引などを行う有名なカリスマ投資家として活動していらっしゃいます。
cisの近況
現在cisさんは、株式投資を主体に、日経225先物取引・日経225オプション取引・FX取引・不動産投資など幅広く投資・トレードを行っています。
また、2017年後半からは、ビットコインなど仮想通貨の売買も始めているようです。
勝率は3割程度ですが、勝つ時は負けた時の10~20倍の利益を出すことがあるため、トータルでプラス収益を維持しているようです。
cisの嫁と結婚について
次に、謎に包まれたcisさんの私生活、特に結婚や家庭生活はどうなっているのかを見ていきましょう。
cisの結婚と家族
cisさんは、20代の頃(2004年頃)に、2ちゃんねるの純愛掲示板に「1億持ってます、彼女募集」というタイトルで彼女を募集するスレッドを立てていました。
そして、なんと実際にこの掲示板での書き込みがきっかけで今のお嫁さんと出会い、結婚したんだそうです。
彼女を募集したら、数えきれない位の応募があったそうで、その女性たちと実際に順番に会ったらしいですが、その中で一番自分にマッチすると感じたのが今の奥様だそうです。
「自分が持っていないものを持っている」というのが、今の奥様を選ぶ決め手だったのだとか。
彼女は、当時国立大学の大学院生で武道もやっておられた方で、きっと知性と健康の両方を備えた女性だったのでしょう。
結婚指輪を買う時に、何でも好きなものを買っていいと伝えたところ、奥様が選んだのは10万円程度の指輪だったとか。
それからも、それ以上高いものを買ってあげたことはないというエピソードがあります。
そして現在は、彼女との間に3人のお子さんがいるということで、幸せに暮らしておられるということが想像できますね。
cisのトレードスタイル
ここでは、カリスマ投資家であるcisさんがどのようなトレードを行っているか、また、彼の投資に対する考え方などについても見ていきましょう。
cisのトレードスタイル
cisさんの株取引は、短いものでは数秒間、長いものでは2~3日間のスキャルピング・デイトレスタイルを主体に、一部スイングトレードを取り入れた手法です。
株取引を始めた昔は長期投資を中心に行っていましたが、近年は短期投資のトレードスタイルが定着している模様です。
その売買手法は、トレンドフォローの順張りが基本ですが、「押し目買い」や「戻り売り」はしません。「ナンピン」も厳禁です。
強い株は上がり弱い株は下がり続けるのだから、押し目や戻り目を待つことなく、いつエントリーしてもよいということです。
また、弱い株は下がり続けるのだから、ナンピンを行っても無駄という考え方に基づいています。
投資への考え方
cisさんの投資哲学は、その中心に王道的な「トレンドフォロー」の考え方があるようです。
彼の株式投資の手法は、割安な時期に仕込み将来的に値上がりするのを待って儲けるやり方ではありません。
あくまでも、今値上がりしている強い株を買う、そして、今値下がりしている弱い株を売るというトレンドに忠実に従うトレードです。
また、「強いものは強く、弱いものは弱い」、「上がるものは上がり、下がるものは下がる」という考え方は、単純にトレンドフォローだけからきているのではないといえます。
「上がる理由がある株は必ず上がる。下がる理由がある株は必ず下がる。」という哲学がその根底にありそうです。
そのことに加えて、cisさんには豊富な資金があります。
自分が買い進めている銘柄に少々の売りが入ってきても、自分で消化できてしまいます。
そうやって、売りを潤沢な資金で消化しているうちに、他の投資家たちもこの銘柄は上がりそうだと追随してきます。
したがって、cisさんの投資の基本的な考え方は、様々な理由で動意づいている株を発掘し、トレンドに乗った売買(時にはトレンドを作ることも)をやり通すということなのかもしれませんね。
cisさんは株式投資をメインに行っていますが、他の一般的な投資家と異なり、日経新聞や企業の決算書類などはあまり見ません。
また、相場のテクニカル分析にもあまりウェイトを置いていないようです。
ただし、他の投資家の売買動向やお金の動きには注意を払っていて、その先を読み先手を取ることを心がけているそうです。
cisの資産状況とエピソード
次に、富豪投資家になったcisさんの資産状況やお金にまつわるエピソードについて紹介しましょう。
cisの資産状況
投資家cisさんの資産状況の推移は、次のとおりです。
西暦年 | 資産額 |
---|---|
2000年 | 104万円 |
2001年 | 800万円 |
2002年 | 300万円 |
2003年 | 6,000万円 |
2004年 | 3億円 |
2005年 | 30億円 |
2006年 | 42億円 |
2007年 | 50億円 |
2008年 | - |
2009年 | - |
2010年 | 100億円 |
2011年 | 110億円 |
2012年 | - |
2013年 | 120億円 |
2014年 | 160億円 |
2015年 | 200億円 |
2016年 | - |
2017年 | - |
2018年 | 230億円 |
(注)2000年に300万円でスタートし、一時104万円にまで落ち込んだ。
株式投資を始めた2000年以降、落ち込んだ時期もありましたが、おおむね順調に資産を拡大しています。
一度2002年に株式のナンピン買いで大きく失敗し資産額を減らしていますが、翌年には挽回して10倍に増やしています。
エピソード
cisさんは、さすがカリスマ投資家だけあって、桁違いのエピソードが多くあります。
ここからはそんなcisさんの代表的なエピソードの数々をご紹介していきます。
【ジェイコム誤発注事件で6億円】
2005年のみずほ証券によるジェイコム株の誤発注では、cisさんはいち早く誤発注に気づいたそうです。
出されている売り株数が発行株式数より多いことを確認し、証券会社は発行株式数以上の数の売買注文を出せることも知っていたため、これは誤発注に間違いないと判断したのだとか。
これは大きなチャンスということで、ストップ安に値が下がったところを短時間で買いまくり、最初のストップ高で全部売り6億円の利益を上げたそうです。
興味深いのは、この後のcisさんの行動。
誤発注が後で問題となり、この時の売買や利益を無効にされないために、得た利益で他の銘柄を売買した上で、その後に自分の口座に出金していたんだそう。
もし誤発注での利益を無効とされたら、その後の売買も無効にしなければならないがそれはできないはず、というのが理由です。
【起床から3時間で19億円】
2018年2月2日から5日にかけて米国株が急落し、この流れは日本株にも波及し日経平均も急落しました。
この時期に、cisさんは日経225先物取引を行い、一撃でなんと19億円もの利益を上げたそうです。
cisさんはこの時の様子を自らのTwitterにてスクリーンショットと共に公開。
起きたらいろいろキテター
— cis@株 先物 FX 仮想通貨 リネレボ (@cissan_9984) 2018年2月5日
一撃19億 pic.twitter.com/THT5qNZIM8
— cis@株 先物 FX 仮想通貨 リネレボ (@cissan_9984) 2018年2月6日
Twitterや2chのまとめサイトなどを中心に「投資家cis、起床から3時間で19億円稼ぐ」と大きな話題を集めました。
【コンビニ欲しさでビルを購入】
不動産投資家でもあるcisさんは、ある時期、「自宅の近くにコンビニが欲しい」との理由で、近所の空きビルを7億円で購入しました。
しかし、1階に入って欲しかったコンビニが入ってくれず、失敗に終わったそうです。
cisの本について
cisさんは2018年に、投資にまつわる本も出版しています。
次は、そんなcisさんが書いた本についてご紹介していきます。
一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学
カリスマ投資家cisさんの人生で初めての著書が、「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」です。
【内容】
こちらの本はcisさんの投資や勝負事に対する哲学・思考法といったものと、自叙伝のような内容から構成されています。
①株式投資に対する基本的な考え方や戦略的な思考方法
上がり続ける株は上がり、下がり続ける株は下がる
強い株はいつ買ってもよく、弱い株はいつ売ってもよい
勝率ではなくトータルの損益が重要
チャンスは、人が恐怖を感じている時
大暴落している場面は大きなチャンスになる
リスクヘッジは意味がない
せっかくリスクを取ってリターンを狙っているのに、ヘッジでリターンを減らすのは無意味
②他の人が考えていない様々なことを想定して、準備しておくことが重要
③株式投資で、負けていたのが勝てるようになるまでの考え方の変化など
【売り上げ】
売り上げは、現在までで12万部を突破しています。
【反響・感想】
全体的には、非常に読みやすく、純粋に読み物として面白いという感想が多いようです。
投資や勝負事に対する哲学や思考法的な性格が強い本のため、具体的な手法があまり書かれていないという意見もありました。
ここで興味深いのは、具体的な手法を求めて読んだ人はがっかりするかもしれないが、そういう人ほど読み込んでほしい本であるとの意見です。
また、読む側の投資理解度によって、得られるものに大きな差が出るのではないかという感想もみられます。
さらに、著者のような優れた投資家が普段どのような考え方に基づいて取引しているかがわかり、とても参考になったという感想、また、相場で勝つために大事なのは心構えで、その点で最も役に立つ投資本であるという意見もありました。
総じて、投資のハウツー本を求める方よりも、投資の基本的な考え方や他にない面白いエピソードに関心がある方に好評の本といえそうです。
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まとめ
今回は、カリスマ投資家であるcisさんの経歴やエピソード、投資に対する考え方などを紹介してきました。
投資家がその世界で大成功を収めるには、やはりそれなりのしっかりとした理由があるはずです。
今回紹介したcisさんの投資家としての投資哲学や投資に対する考え方は、私たち一般の投資家にとって非常に参考になるでしょう。
ここで重要なことは、cisさんの投資手法をそっくり真似るのではなく、その根底にある投資に対するものの見方や考え方を理解することです。
本の紹介の部分で「他の人が考えていない様々なことを想定して、準備しておくことが重要」という考え方を紹介しましたが、まさにそのような発想があったからこそ、230億円の資産を築くことができたのだといえるでしょう。
しかしそんなカリスマのcisさんも、私たちと同じ1人の投資家です。
これを機会に、私たちも投資に対するものの見方や発想の仕方について一層の工夫や精進を行い、将来への糧としたいものです。
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