このページでは、FX歴12年の専業トレーダーが、「岡安商事(くりっく365)」を他社と比較してどうなのか各項目ごとに評価します。
岡安商事は、商品先物取引・純金積立・「くりっく365」をメインに取り扱う金融業者であり、顧客に寄り添ったサポートを受けられる特徴があります。
しかし、あくまでもリスク分散のための投資商品としてFXを取り扱っている印象があるので、岡安商事でFXをする人は一定の層に限定されます。
「くりっく365」を取扱できるのは、東京金融取引所の厳しい審査を通過した限られた業者だけなので、取引環境や経営状況は安定していると言えます。
岡安商事の大きな特徴としては、セミナー開催回数が業界No.1というところです。専任担当者から運用アドバイスを受けられるコースもあり初心者も安心ですが、こちらは取引手数料が割高です。
このように、岡安商事はサポートの面では優れているのですが、取引コストが高いことや、マーケット情報が少なかったり、Mac非対応だったりと物足りなさを感じる部分も多いです。
岡安商事「くりっく365」の総評と特徴
岡安商事の総合評価
総合 | スプレッド | スワップ | 約定力 |
---|---|---|---|
72 | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
取引ツール | 情報量 | サポート | |
★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |



ちなみに、FX初心者向けにおすすめの口座は次の記事をご覧ください。
メリット
- 透明性の高い「くりっく365」で取引できる
- スワップポイントが高い
- NYクローズまで電話注文が可能
- 運用アドバイスを受けられる
- セミナー開催回数が多い
デメリット
- コースと注文方法によっては取引手数料がかかる
- スプレッドが広い
- 取引ツールの機能が乏しい
- マーケット情報が少ない
- Mac非対応
スプレッド・スワップポイント
スプレッド
スプレッドは変動制で、2017年8月7日10時23分時点のドル円は「くりっく365」が「3.0銭」、「くりっく365ラージ」が「0.8銭」です。
「くりっく365ラージ」の方が取扱通貨ペアが少ないなどの制限がありますが、その分、スプレッドが優遇されています。
どちらも「DMM FX」など業界最狭水準のドル円0.2銭(原則固定)と比べてスプレッドはかなり割高です。
スワップポイント
スワップポイントは他社と比べても比較的高い金利が提供されており、受取額と支払額が同一価格です。(画像は2017年8月3日適用分)
取引コースと手数料の違い
岡安商事のFX取引コースは「セルフコース」「サポートコース」「スタンダードコース」の3種類で、取引手数料とサポートの部分に大きな違いがあります。
東京金融取引所が扱う「くりっく365」自体には、取扱通貨ペア、スプレッド、取引手数料の違いから、「くりっく365」と「くりっく365ラージ」の2種類があります。
「くりっく365ラージ」は手数料が発生しますが(取扱業者により異なる)タイトなスプレッドで取引できます。
取引コースの違い「くりっく365」
取引コース | ネット注文 | 代行注文(電話注文) | 運用 アドバイス | ||
---|---|---|---|---|---|
通常(新規/決済) | デイトレ(新規/決済) | 通常(新規/決済) | デイトレ(新規/決済) | ||
セルフコース | 0円 | 0円 | 1,080円 / 1,080円 | 1,080円 / 540円 | なし |
サポートコース | 540円 / 540円 | 540円 / 270円 | 1,080円 / 1,080円 | 1,080円 / 540円 | あり |
スタンダード | ー | ー | 1,080円 / 1,080円 | 1,080円 / 540円 | あり |
取引コースの違い「くりっく365ラージ」
取引コース | ネット注文 | 代行注文(電話注文) | 運用 アドバイス | ||
---|---|---|---|---|---|
通常(新規/決済) | デイトレ(新規/決済) | 通常(新規/決済) | デイトレ(新規/決済) | ||
セルフコース | 1,080円/1,080円 | 1,080円/540円 | 10,800円 / 10,800円 | 10,800円 / 5,400円 | なし |
サポートコース | 5,400円 / 5,400円 | 5,400円 / 2,700円 | 10,800円 / 10,800円 | 10,800円 / 5,400円 | あり |
スタンダード | ー | ー | 10,800円 / 10,800円 | 10,800円 / 5,400円 | あり |
いずれのコースでも、デイトレ(日計り取引:1日の取引時間中に新規建玉の取引とそれを決済する取引の両方を行い、損益を確定させる)の場合は、決済手数料が半額になります。
「セルフコース」のネット注文は取引手数料無料、「スタンダードコース」はネット注文ができず電話注文のみ、「サポートコース」「スタンダードコース」は電話による運用アドバイスを受けることができる、などの違いがあります。
お得意様手数料割引
お得意様扱者は、「セルフコース」または「スタンダードコース」の「くりっく365」の取引手数料が全て「無料」です。
また、コースに関わらず、お得様扱者は「くりっく365ラージ」全ての手数料が片道1,080円、デイトレ決済時540円となります。
ただし、お得意様扱者になるには以下の条件が必要です。かなり「お得意様」の条件は厳しいですね…
- 岡安商事で取引10年目以上且つ70歳以上で「セルフコース」の人
- 初回のご入金が5,000万円以上の人の「セルフコース」の人
- 岡安商事で地球のめぐみ2年以上・先物及びFX各5年以上の取引且つ70歳以上で「スタンダードコース」の人
高齢者継続割引
80歳を越えて取引継続を希望する場合、所定の手続きと承認を受けることで高齢者継続割引が適用されます。
割引金額は「サポートコース」のネット注文以外は全て半額です。
「サポートコース」のネット注文は、「くりっく365」が388円(デイトレ決済は194円)、「くりっく365ラージ」が3,880円(デイトレ決済は1,940円)です。
「くりっく365」の取引手数料について
「くりっく365」は、2013年10月に取引振興策として、取扱業者の取引手数料が無料となる画期的な制度を導入しました。
その分、マーケットメーカーのコストが上がったため、提供される価格レートのスプレッドは広がりましたが、取引手数料無料化には多くのメリットがあるため、多くのFX業者で取引手数料無料化が進みました。
しかし、岡安商事FXでは現在でも手数料無料化には至っていません。
サポート体制は充実している
セミナー開催回数が多い
岡安商事はセミナー開催回数がかなり多いです。
以下のスケジュール表(東京)を見ても分かる通り、土日も含めほぼ毎日開催されていますね。東京以外の大阪、福岡、各地方都市でも、定期的に開催されています。
また、日時や参加者人数を指定して手作りのセミナーを開催することもできます。(条件あり、事前申込要)
定期開催セミナー
東京セミナー開催日程(2017年7月)
手作りセミナー
代行注文(電話注文)はNYクローズまで
いずれの取引コースでもNYクローズまでは電話注文が可能です。
普段、インターネット注文がメインの人でも、パソコンやネットワークトラブルの際に電話注文が可能なのは安心要素ですね。
現在、多くのFX業者ではオンライン取引がメインなので、この電話注文サービスは岡安商事の大きな特徴の一つです。
初心者も安心の運用アドバイス!
「サポートコース」「スタンダードコース」は、電話による運用アドバイスを受けることができます。
初心者が一人でFXをする上で、相談ができる人の存在は貴重ですね。
取引ツール
パソコン取引にはダウンロードタイプの「為替ライフ」を利用します。
操作性はよく、どの画面からでもワンクリックで注文が可能ですが、動作環境がWindowsのみです。
モバイル取引には、アプリではなくモバイルサイトを経由しての取引となるため、なるべくWi-Fi環境や通信状況の良いところで取引する必要があります。
スマホアプリメインでFXをする人は「スマホでFXするならこれ!初心者おすすめアプリの比較ランキング」の記事でおすすめを紹介しているので参考にしてみてください。
取引ツール | タイプ | 対応機種/OS |
---|---|---|
為替ライフ | ダウンロード | Windows |
為替ライフ | スマホアプリ | iPhone/Android |
為替ライフMobile | モバイルサイト | 各種携帯電話 |
スマホアプリ
スマホアプリは、iPhone・Androidに対応しています。利用可能な注文方法は次の8種類です。
- 成行注文
- 指値/逆指値注文
- トレール注文
- 時間指定注文
- OCO注文
- IF DONE 注文
- IF OCO注文
- ストリーミング注文
結論:岡安商事はFX初心者にはおすすめしない
まず、取引手数料が発生することと、Mac非対応が最大のネックです。
またスプレッドも基本的に高い、取引ツールの機能が物足りないため、短期取引では利益が出しづらいです。
スワップポイントは高いので、短期売買というより中長期向けです。
サポートが充実しているため、初心者がアドバイスを受けながら取引するには良い環境が整っていると言えるでしょう。
しかし、どちらにしても取引コスト、取引環境どれを取っても他社と比較して物足りなさを感じるかと思います。
これからFXを始める人やメインの口座を探している人は、より総合的なスペックの高い業者を探した方がいいでしょう。
これからFXを始める方や、メイン口座をお探しの方には次のFX会社が総合的におすすめです。
DMM FXのココがスゴイ!
- 90万口座突破の実績!
(DMM FXと外為ジャパンFXを合算した数値) - スプレッドは業界最狭水準!
- FX業界初の「LINEサポート」対応
国内口座数が90万を突破をしたDMM.com証券の『DMM FX』は初心者から上級者まで非常に多くのFXトレーダーから支持されている人気のFX会社です。
人気の理由は、その総合力の高さ!
DMM FXは初心者の方が取引する上で重要な「スプレッド」「約定力」「取引ツール」「安全性」4つの要素全てが高水準。
特に取引コストであるスプレッドは業界最狭水準かつ安定しているため、国内FX業者の中でもトップクラスに安いコストで取引ができます。
さらに、DMMFXはサポートが充実しているのも初心者におすすめできるポイント。
FX業界では初となるLINEサポートにも対応していて、わからないことがあればLINEを使って気軽に質問することができます。
キャッシュバックやポイント還元など、取引をすればするほどお得なシステムも用意されており、一番はじめに開設するFX口座として、最もおすすめなFX会社です!
DMM FX最新キャンペーン情報

※「お取引まで最短1時間」はDMM FXの申込で『スマホでスピード本人確認』を利用した場合(休業日を除く)
GMOクリック証券のココがスゴイ!
- FX取引高世界No.1※
- 初心者にも使いやすい取引ツール
- 低スプレッド、高スワップ
『GMOクリック証券』はFX取引高世界第1位※の記録を持つ、『DMM FX』と人気を二分しているFX会社です。
取引ツールの充実度には定評があり、初心者でも使いやすいと評判のツールから、豊富なテクニカル指標が利用できるツールに高性能スマホアプリなど、取引や分析を快適に行うためのツールが盛りだくさん。
さらに全20通貨ペアのスプレッドは業界最狭水準、スワップポイントも高金利と口座スペックもかなりの高水準です!
総合的に高いスペックで、本格的な取引を行いたい方、テクニカル分析に力を入れたい方におすすめのFX会社です。
※ ファイナンス・マグネイト社調べ(2020年1月~2021年12月)
SBI FXトレードのココがスゴイ!
- 業界最小の1通貨(約5円)から取引可能
- 業界最狭のスプレッド0.09銭
- メジャー通貨のスワップポイントが高い
『SBI FXトレード』は、国内FX会社の中で最小となる「1通貨」単位からの超少額取引に対応しているFX会社です!
1通貨=約4円あれば実際のFX取引が始められるので、「少額からFXをはじめてみたい」「実際のFXを体験してみたい」という初心者の方にぴったりです。
スペックも申し分ない高水準で、1~1000通貨の少額トレードでは業界最狭のスプレッド0.09銭(米ドル円)が提供されており、少額かつコストも抑えてトレードをすることができます。
さらに、SBI FXトレードでは口座開設してログインするだけで必ず500円が入金される特典があるため、自分のお金を使わなくても、ほぼノーリスクで実際のFX取引をはじめることができます。
「為替ライフ」のスペック
取引形態 | オンライン取引(取引所取引)、電話取引 |
---|---|
通貨ペア数 | 24通貨ペア |
スプレッド | 変動 |
取引手数料 | 「取引コースの違い」参照 |
口座維持手数料 | 無料 |
初回入金額 | なし |
レバレッジ | 最大25倍 |
最小取引単位 | 通貨ペアにより異なる(1万通貨または10万通貨) |
1回注文あたりの 最大発注数量 | 下記参照 |
1日あたりの 最大発注数量 | なし |
建玉上限 | なし |
ロスカットルール | 有効比率の100%で追証、有効比率の50%でロスカット |
ロスカットアラートメール | ◎ |
通知メール | ◎ |
1回注文あたりの最大発注数量
通貨ペア | 1回注文あたりの 最大発注数量 | |
---|---|---|
通常 通貨ペア | 米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円、 豪ドル/円、スイスフラン/円、カナダドル/円、 NZドル/円、ユーロ/米ドル | 500枚 |
上記以外 | 300枚 | |
ラージ 通貨ペア | 全通貨ペア(米ドル/円、ユーロ/円、 英ポンド/円、豪ドル/円、ユーロ/米ドル) | 50枚 |
入出金
入金手数料(円) | 金融機関による |
---|---|
出金手数料(円) | 無料 |
クイック入金 | ◎(ジャパンネット銀行のみ) |
外貨を証拠金 | × |
サポート・情報量
カスタマーセンター | 平日8:00~NYクローズ |
---|---|
メールサポート | ◎ |
その他サポート | なし |
会場セミナー | ◎ |
オンラインセミナー | × |
デモ口座 | × |
マーケット情報 | ◎ |
会社情報
親会社・グループ | 岡安商事株式会社 |
---|---|
口座数 | ー |
上場 | × |
決算公開 | ◎ |
信託先 | 東京金融取引所、日証金信託銀行 |
マーケットメイカー | 野村證券・三菱東京UFJ銀行など6社 |
自己資本規制比率 | 196.6%(2017年3月末時点) |
資本金 | 12億円 |