現在、国内FX口座(個人口座)のレバレッジは最大25倍に規制されていますが、さらにその規制が強化され最大10倍まで引き下げる検討がされています。(2019年2月時点)
そうなってくると、改めて規制の緩い海外FX口座を見直してみようと考える人も多いのではないでしょうか?
海外FX口座では、レバレッジ100倍以上で取引できるところがたくさんあります。
国内FX口座の規制が強まれば、規制の緩い海外FX口座の需要が高まることは自然な流れと言えるでしょう。
しかし、当サイトでは海外FX口座はオススメしません。
なぜなら、海外FX口座での取引は「一か八か」「一攫千金かスッカラカンか」のトレードスタイルになりやすいからです。
これから少しずつ資産を増やしていきたい投資初心者の人は、仮にもし規制が厳しくなったとしても国内FX口座で経験を積むことが先決です。
国内業者4社・海外業者4社で比較します
この記事では、代表的な国内FX口座として「GMOクリック証券、DMM FX、ヒロセ通商、SBI FXトレード」、海外FX口座として「XM、AXIORY、Titan、iForex」の計8社を例に、国内FX口座と海外FX口座の主な特徴や傾向を比較して、その危険性について迫りたいと思います。
目次
国内・海外FX口座をザックリと比較
国内・海外FX口座の特徴
※2月11日にAxioryの決済提携パートナーであるbitwalletが契約解除の発表をしました。
Axioryはbitwalletとの契約解除によって決済手段を失っておりますので、真相がわかるまで一旦やめておいたほうがいいでしょう。
まず、国内と海外のFX口座の特徴を簡単にまとめます。
国内FX口座の特徴
- 投資家保護のための規制がキツく安全性は高いが資金管理がシビア
- 投資家と業者の利益が相反しており透明性が低い
- 取引手数料や入出金手数料などのコストがほぼ無料
海外FX口座の特徴
- 規制が緩いため取引条件の自由度・透明性は高い
- ハイレバレッジ・低ロスカット率により資金を一瞬で失う可能性が高い
- 破綻リスクやトラブル・詐欺が怖い
- 国外の顧客獲得のためサービス・サポートを強化している
- 取引手数料や入出金手数料などのコストがかかる
では次に、以下の比較表を見て頂くと、国内FX口座と海外FX口座では共通する部分がほとんど無いことが分かります。
国内 | 海外 | ||
---|---|---|---|
取引条件 | レバレッジ | 最大25倍 | 最大800倍 |
取引形態 | DDが多い | NDDが多い | |
スプレッド | 原則固定が多い | 変動制が多い | |
取引手数料 | DDは無料が多い | NDDは有料が多い | |
約定力 | スリッページが少ない 約定拒否がある | スリッページが多い 約定拒否がない | |
マージンコール | 100%以下が多い | 90〜50%が多い | |
ロスカット | 50〜100%が多い | 0〜20%が多い | |
追加証拠金 | あり | ゼロカットが多い | |
トレードツール | 自社ツールが多い | MT4が多い | |
入出金 | 手数料無料が多い スムーズ | 手数料は割高 業者によっては 出金トラブルも | |
ボーナス・キャンペーン | 大手は充実 | 大手はボーナスが多い | |
カスタマーサポート | 充実 | 大手は充実しており 全て日本語対応 | |
認可・ライセンス | 日本金融庁 (JFSA) | オフショアの FSAが多い | |
資産保護 | 分別管理 | ほとんど実施 | 大手は実施 |
信託保全 | |||
税金 | 税率 | 申告分離課税 税率:20.315% | 総合課税 税率:累進課税 (最大55%) |
損益通算 | 可 | 不可 | |
繰越損失 |
基本的な取引ルールは同じですが、国の違い、規制の度合いによってこれほど多くの違いがあるものなのです。
これだけ見ると、全く別の金融商品と言えなくもありませんね。
さらに、この違いにはそれぞれメリット・デメリットがあるので見ていきましょう。
メリットは裏を返せばデメリットにもなるので、海外FX口座のメリットだけを見て判断してはいけません。
国内FX口座のメリット・デメリット
国内FX口座のメリット
- 取引手数料は無料が多い
- 入出金がスムーズで手数料無料が多い
- 高いロスカット率で損失を最小限に限定できる
- スプレッドは原則固定が多い
- トレードツールが日本人向きで使いやすい
- 顧客資産は分別管理・信託保全が基本
- 税金が安く節税対策が可能
- セミナーやマーケット情報が充実
取引コストはスプレッド程度です。
入出金も手数料無料で資金移動はスムーズに行えます。
国内FX口座の多くはDD方式(Dealing Desk)、またはOTC方式(Over The Counter)、店頭取引、相対取引と呼ばれる取引形態を採用しており、提示レートは業者独自のレートなので、原則固定の狭いスプレッドを実現していることが魅力です。
ロスカット率は高めに設定されており、損失を最小限に食い止めるための仕組みが徹底されているので安心感もあります。
トレードツールは、顧客の要望を取り入れながら開発され、日本人向きの使いやすいプラットフォーム・スマホアプリです。
顧客の資産保護は徹底しており、顧客資産と業者資産は区別して管理され、業者破綻時には信託保全により全額返還されます。
税制面でも優遇されており、税率は一律20.315%、損益通算や繰越控除など節税対策が可能です。
積極的にセミナーやマーケット情報を提供している業者もあり、FXを一から始める統合環境が整っていると言えるでしょう。
国内FX口座のデメリット
- レバレッジ規制により最大25倍
- 上手く運用するためには多くの資金が必要
- 口座資産がマイナスになった場合は自己負担
- DD方式は透明性が低い
取引条件は厳しい規制の影響によりレバレッジが最大でも25倍までに制限されており、ロスカット率も高めで証拠金維持率50~100%を下回ると強制決済されます。
つまり、リターンとリスクのバランスを取りながら取引するためには、多くの資金が必要になるということです。
また、急激な相場変動によりロスカットが間に合わず口座資金がマイナスに転じてしまった場合は、マイナス残高は自己負担=早急に借金を返済しなければいけません。
DD方式の国内業者では、「顧客の利益は業者の損失・顧客の損失は業者の利益」という観点から、突然のスプレッド拡大や人為的な価格操作をされるというリスクがあります。
通常のスリッページや約定拒否にも人為的な操作が加わる可能性があるため透明性は低いと言えます。
トレーダーのトレードスタイル・取引数量・取引頻度によっては、業者側の裁量が加わり約定力に大きく影響が出ることも考えられます。
そのため、業者の健全性・信頼性の高さがとても重要です。
海外FX口座のメリット・デメリット
海外FX口座のメリット
- 大手では日本語完全対応の業者が多く口座開設が簡単スピーディー
- ハイレバレッジにより少ない資金で取引できる
- ロスカット率が低く多くの含み損に耐えられる
- 口座資金がマイナスになった場合は業者負担(ゼロカット)
- NDD方式は透明性が高い
- MT4が使える業者が多い
- ボーナス制度が充実しているところが多い
アジア圏の顧客も多いことから、日本語・中国語などに完全対応しており、国内業者より規制も緩いため本人確認のみで簡単に口座開設することが可能です。
ハイレバレッジなので国内業者よりも少ない資金で取引ができます。
また、ロスカット率も低いので多くの含み損まで耐えることが可能です。
急激な価格変動によりロスカットが間に合わず、口座資金がマイナスに転じてしまった場合のマイナス残高は業者が全額負担をしてくれる「ゼロカット」という制度を導入している業者は安心できます。
取引形態は、NDD方式((No Dealing Desk)を採用しているところが多いです。
NDD方式とは、ディーラーを介さずに電子的にトレーダーの注文を執行するシステムのことです。DD方式のように「顧客の利益は業者の損失・顧客の損失は業者の利益」ではなく、トレーダー側にとって不利益となる点がほとんどないため、非常に優れた約定力を発揮します。
しかし、その反面で表示されている為替レートからかけ離れた不利なレートで約定してしまう、早朝や経済指標発表時にスプレッドが大きく広がるリスクが存在します。
NDD方式には、ECN(Electronic Communication Network)方式とSTP方式(Straight Through Processing)の2種類があり、どちらも機械的に注文をさばくことから非常に透明性の高いシステムと言えます。
また、入金額に応じて取引に使えるキャッシュがもらえる独自のボーナス制度を採用している業者もあります。
海外FX口座のデメリット
- コースによっては取引手数料が高い
- スプレッドは変動制が多く広がりやすい
- 低いロスカット率のため多くの資金を失う可能性が高い
- 業者破綻時に資金が返還されない可能性が高い
- 入出金方法が不便で手数料が高い
- 税金が高く節税対策ができない
NDD方式を採用している業者の利益は、変動制のスプレッドと取引手数料です。
そのため、取引コストは少々割高です。
取引コースによっては「スプレッドは狭いが取引手数料がかかる」または「スプレッドは一般的だが取引手数料無料」などさまざまなタイプの口座が用意されているので、自分のトレードスタイルにあった口座を選択する必要があります。
また、ハイレバレッジと低いロスカット率は、少しの値動きでも口座資金が圧迫される危険性があり、万が一、ロスカットで強制決済されてしまうと、口座資金の残高はわずかしか残りません。
ゼロカットシステムは安心感があるように思えますが、言い換えると口座資金がスッカラカンになってしまうということです。
顧客の資産保護については、あくまで自主的な分別管理・保証に留まるため、法的な拘束力がないため特に不安な部分です。
よく耳にする入出金トラブルについては、大方は無許可の悪質業者でのトラブルです。
大手の海外業者であれば入出金は信用問題に直結するため、クリアにしている業者が多いと言えます。(国内よりも手間と時間は多少かかります)
ただし、入出金方法が限られておりいろいろ制約も多いため、「海外業者は危ない」と結論づけてしまうケースもあるようです。
海外業者相手に資金移動をするため基本的にコストは割高ですが、SuicaやEdyのような手数料無料で即口座反映できるウェブマネーを使うという手段もあります。
しかし、こちらも規制の対象となりつつあるようです。
また、海外口座で得た利益は、日本では総合課税として税金を納めなければならないので、国内業者の申告分離課税よりも税制的に不利です。
① レバレッジなど取引条件の違い
国内FX口座
GMO クリック証券 | DMM FX | ヒロセ通商 | SBI FX トレード | |
---|---|---|---|---|
レバレッジ | 最大25倍 | |||
取引形態 | DD方式 | |||
スプレッド | 原則固定 | |||
取引手数料 | 無料 | |||
約定力 | サーバー処理能力・通信状態・取引時期により異なる | |||
マージン コール | 100% | 100% | - | 100% |
ロスカット | 50% | 50% | 100% | 50% |
追加証拠金 | あり | |||
トレード ツール | はっちゅう君FX+ 他 (自社ツール) | DMM FX PLUS 他 (自社ツール) | LION FX 他 (自社ツール) | リッチクライアント 他 (自社ツール) |
国内FX口座は、規制によりレバレッジはどこも最大25倍です。
必要証拠金以上の損失を発生させないために、マージンコールを100%に設定していたりロスカット率を100%に設定していたりと、対応策は各社でさまざまです。
たとえロスカット率が50%でも、証拠金維持率が100%を下回るとマージンコールが発生し、一定の期日(一般的には翌日)までに不足金額を入金しなければ強制決済されてしまうため、国内業者はどのような制度を採用していたとしても資金管理はシビアです。
引用:楽天証券
急激な相場変動により、ロスカットが間に合わなかった場合のマイナス残高は全て自己負担となり、早急に返済を求められます。
なぜFXの損失で借金やマイナスになる?仕組みと危険回避の方法
また、DD方式を採用している業者の問題点が、人為的な価格操作やスプレッド拡大リスクがあるということです。
約定力は、通常のサーバー処理能力・通信速度・取引時期によって変動しますが、トレードスタイルや取引数量によっては人為的な約定拒否も考えられます。
一方で、取引手数料はどこも無料、提示レートのスプレッドはとても狭く原則固定を実現できているので、平常時であれば低コストで取引が可能です。
トレードツールは各社独自開発のものも多く、日本人に使いやすいようさまざまな工夫が施されているものメリットです。

特にスマホアプリは国内業者が圧倒的に使いやすい(DMMFX)
海外FX口座
XM | AXIORY | Titan | iFOREX | |
---|---|---|---|---|
レバレッジ | 最大888倍 | 最大400倍 | 最大500倍 | 最大400倍 |
取引形態 | NDD方式 マイクロ:STP スタンダード:STP Zero:ECN | NDD方式 スタンダード:STP ナノ:ECN | NDD方式 スタンダード:STP ブレード:ECN | DD方式 |
スプレッド | 変動制 | |||
取引手数料 | マイクロ:なし スタンダード:なし ゼロ:$5/1Lot | スタンダード:なし ナノ:$3.0/1Lot | スタンダード:なし ブレード:$3.5/1Lot | 無料 |
約定力 | 選択コース・通貨ペア・取引時期・注文方法・流動性により異なる | |||
マージン コール | 50% | 50% | 90% | 0.25% |
ロスカット | 20% | 20% | 20% | 0% |
追加証拠金 | ゼロカット | |||
トレード ツール | MT4 MT5 | MT4 cTrader | MT4 ウェブトレーダー (自社ツール) | FXnet View (自社ツール) |
悪い点
海外FX口座は圧倒的なレバレッジの高さが特徴です。
XMに至っては888倍にまで設定することができます。
この4社は全てゼロカットシステムを採用しており、急激な相場変動によりロスカットが間に合わなかった場合、発生したマイナス残高は業者が全て負担し顧客の口座残高をゼロにリセットしてくれるので、借金を抱えないという安心感はあります。
しかし、そもそもハイレバレッジで取引をした挙句、大きな含み損を抱え、ロスカットに怯えること自体が間違いです。
どこもマージンコール・ロスカット率が低いため、ロスカットが発動すれば一気に資金は底を突きます。
海外業者がアピールするメリットの部分は、一攫千金の誘惑に駆られ、実は恐ろしいトレードスタイルを実践しかねない危険なワナとも言えるでしょう。
海外業者を投資初心者にオススメできない理由はこの点です。
良い点
業者によって取引形態がDD方式、NDD方式、また取引コースによって取引手数料の有無・スプレッドの広い狭いが異なります。
約定力・約定スピード・取引コストのバランスを考えて業者と取引コースを選択すれば、国内業者よりも好条件で取引が可能です。
また、MT4やcTraderといったトレードツールに対応している業者が多いこともメリットです。
ただ、MT4やcTraderは国内業者でも「FXTF(ゴールデンウェイ・ジャパン)」「外為ファイネスト」「OANDA Japan」「FOREX EXCHANGE」など多くの対応業者があるので、そのためだけに海外業者を使う理由にはならないでしょう。

MetaTrader4(MT4)のスマホアプリ
② 口座出金と入出金手数料の違い
国内FX口座
GMO クリック証券 | DMM FX | ヒロセ通商 | SBI FX トレード | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
入金 | 出金 | 入金 | 出金 | 入金 | 出金 | 入金 | 出金 | |
クレジットカード | - | - | - | - | - | - | - | - |
デビットカード | - | - | - | - | - | - | - | - |
国内銀行送金 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
海外銀行送金 | - | - | - | - | - | - | - | - |
ウェブマネー | - | - | - | - | - | - | - | - |
仮想通貨 | - | - | - | - | - | - | - | - |
国内FX口座の入金方法には、ネットバンキング、コンビニ決済、金融機関窓口、ATMなど手段はいろいろありますが、基本的に指定口座への銀行振込です。出金も登録した自分の銀行口座に振込されます。
手続きはスムーズにできますし、手数料もほぼ全て無料にしているところが多いので、利便性が非常に良いです。
海外FX口座
XM | AXIORY | Titan | iFOREX | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
入金 | 出金 | 入金 | 出金 | 入金 | 出金 | 入金 | 出金 | |
クレジットカード | ◯ | ◯ | - | - | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
デビットカード | ◯ | ◯ | - | - | ◯ | ◯ | - | - |
国内銀行送金 | - | - | - | - | ◯ | ◯ | - | - |
海外銀行送金 | ◯ | ◯ | - | - | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ウェブマネー | - | - | - | - | ◯ | ◯ | - | - |
仮想通貨 | ◯ | ◯ | - | - | - | - | - | - |
※2月11日にAxioryの決済提携パートナーであるbitwalletが契約解除の発表をしました。
Axioryはbitwalletとの契約解除によって決済手段を失っておりますので、真相がわかるまで一旦やめておいたほうがいいでしょう。
海外業者で怖いのが、「出金ができない」「入出金の口座反映が遅い」と言った入出金トラブルです。
大手海外業者であれば、入出金の問題もクリアにしているところが多いのですが、「付与されたボーナスは取引にしか使えず出金できない」「クレジットカードの出金はカード会社への返済が優先される」といった独自ルールがあるので注意してください。
そして、海外FX口座の入出金は基本的に手数料が高いです。
海外業者で取引する上では、ウェブマネーを使うと手数料が安く・24時間以内に口座反映するので利用者が多いです。
TitanではSkrill (スクリル)mybitwallet(マイビットウォレット)といった、日本でいうSuicaやEdyのような電子マネーが利用できます。
しかし、日本在住者の場合、このウェブマネーを海外FX口座の入出金には利用できなくなりつつあるようです。
これはマネーロンダリングや不正出金を防ぐ目的で、日本を含め各国からの規制が及んでると考えられています。
いずれにせよ、国内業者よりも手続きが複雑で、手数料が高額になることに変わりはありません。
クレジットカードでの入出金については以下を参照してください。基本的にこちらも割高です。
また、海外業者から国内金融機関に出金した場合、かなり高い確率で金融機関から確認の電話がかかってくることも知っておいた方が良いでしょう。
③ ボーナス・キャンペーンの違い
国内FX口座
GMO クリック証券 | DMM FX | ヒロセ通商 | SBI FX トレード | |
---|---|---|---|---|
口座開設 | - | 新規口座開設者は 500Lot以上の取引で 最大20,000円を キャッシュバック | 新規口座開設者は 取引数量に応じて 最大50,000円を キャシュバック + 他社からの乗り換え の場合1万通貨取引 で2,000円を キャッシュバック | 日経チャンネル マーケッツ 最大3ヶ月間 無料視聴 |
入金 | - | - | - | - |
取引 | 最大30,000円 キャッシュバック | 取引数に応じて ポイント付与 | 最大10万円 キャシュバック | - |
紹介 | - | - | - | - |
※2018年5月時点
国内FX口座の場合、口座開設時に多くのキャッシュバックがもらえ、それ以降は取引数量に応じたキャッシュバックがあるというタイプが一般的です。
キャンペーンの開催頻度、リターンは業者によって異なりますが、この中ではヒロセ通商が最も充実していると言えるでしょう。
FX口座開設キャッシュバックで稼ぐ!おすすめ人気キャンペーン比較
海外FX口座
XM | AXIORY | Titan | iFOREX | |
---|---|---|---|---|
口座開設 | 3,000円 | - | - | - |
入金 | 入金額×100% (上限$500相当額) + 入金額×20% (上限$4,500相当額) ※マイクロとスタンダードのみ | - | - | 入金額×100% (上限$1,000) ※$1,000以上は 別途ボーナスあり |
取引 | 1Lotあたり 10〜20XMP ※XMP÷3=ボーナス | - | - | - |
紹介 | - | - | - | 1人につき 最大$500 (5人まで) |
※2018年5月時点
海外FX口座には、入金額に対してボーナスがつきます。
ボーナスとは直接出金することはできない、海外業者の中だけで使える架空のお金です。
ボーナス制度は一見、良心的なサービスに見えますが、獲物を繫ぎ止めるための罠と考えておいた方が懸命です。



海外FXでボーナス制度が充実しているのはXMです。
まず、口座開設時には3,000円のボーナスが付与され、さらに入金のたびに入金額の100%のボーナスがもらえます。(上限あり)
※出金すると、出金額に応じた比率で取引ボーナス残高から差し引かれるため注意。
その他の業者はキャンペーンを実施しているところは少なく、取引条件・ツール・サポートに力を入れている印象です。
④ 税金の違い(税率・損失繰越など)
まず、国内FXと海外FXの税率の違いを表で見てみましょう。
大きく利益を出すほど、海外FXは税率が圧倒的に不利なことがわかります。
課税所得金額 | 税率 | |
---|---|---|
国内FX | 海外FX | |
195万円以下 | 一律 20.315% | 15% |
195万円超、330万円以下 | 20% | |
330万円超、695万円以下 | 30% | |
695万円超、900万円以下 | 33% | |
900万円超、1800万円以下 | 43% | |
1800万円超、4000万円以下 | 50% | |
4000万円超 | 55% |
国内FX口座
国内業者の所得は、申告分離課税により給与所得等とは別に税率は一律20.315%で計算されます。
また、3年間の繰越控除や他の金融商品と損益通算といった節税対策も可能です。
【2018】FXの税金まとめ!確定申告いくらから、経費、税率など
海外FX口座
海外業者の所得は、総合課税で給与所得と合算されて累進課税で計算されるので、FXの所得が多い場合、給与所得の税率も上がってしまう可能性があります。
また、3年間の繰越控除や他の金融商品と損益通算はできません。
海外業者は国内業者よりも税制で不利なのです。
⑤ 信託保全など資産保護の違い
分別管理とは、自主的に会社資金と顧客資金は分けて管理するという仕組みのことです。
信託保全とは、業者名義ではない信託口座に顧客資金を預け、万が一業者が破産したとしても外部監査によって資金は100%返還されるという法的拘束力を持った仕組みのことです。
国内FX口座
GMO クリック証券 | DMM FX | ヒロセ通商 | SBI FX トレード | |
---|---|---|---|---|
分別管理 | 三井住友銀行 他 | 日証金信託銀行 他 | 三井住友銀行 他 | 三井住友銀行 他 |
信託保全 | 受益者代理人を通じて顧客に全額返還 |
国内業者は、分別管理・信託保全が法律で定められており、登録事業者の義務となっています。
実施していなかったり管理が甘かったりすれば行政処分の対象となるため、悪質業者は必然的に淘汰され利用者は安心して取引ができます。
海外FX口座
XM | AXIORY | Titan | iFOREX | |
---|---|---|---|---|
分別管理 | Barclays Bank 他 | Sparkasse bank 他 | National Australia Bank 他 | Mizrahi Tefahot Bank |
信託保全 | AIG保険により 資産全額を補填 | 破綻時は第三者監査機構 PricewaterhouseCoopers が一時的な管財人となり 資金を返還 | なし | なし |
一方、海外業者は分別管理のみが一般的です。
信託保全スキームはコストもかかり義務付けられてもいないため、導入しているところは限られます。
XM、AXIORY、Titanは、自主的に信託保全スキームを導入したり、保険会社と契約したりして顧客資産の返還・補填に努めていますが、iForexには信託保全スキームが無いため注意が必要です。
海外業者は資産保護を徹底しているところの方が珍しいので、業者選びには特に注意しなければならない部分です。
⑥ カスタマーサポートの違い
国内FX口座
GMO クリック証券 | DMM FX | ヒロセ通商 | SBI FX トレード | |
---|---|---|---|---|
コールセンター | 平日24時間 | 平日24時間 | 平日24時間 | 平日9〜17時 |
メールサポート | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ライブチャット | - | - | - | - |
その他 | - | LINEサポート | - | AIチャット |
大手の国内FX口座であれば、24時間営業のコールセンターを設置しているところが多いので安心感があります。
対応は日本語を話す外国人の場合もありますが、教育はしっかりしていると言えるでしょう。
メールサポートはどこも実施しており、その他独自の「LINEサポート」や「AIチャット」を導入もしている業者もあります。
海外FX口座
XM | AXIORY | Titan | iFOREX | |
---|---|---|---|---|
コールセンター | - | - | ニュージーランド 平日7〜15時 (日本語対応) | ギリシャ 平日13〜21時 金曜は19時迄 (日本語対応) |
メールサポート | ◯ (日本語対応) | ◯ (日本語対応) | ◯ (日本語対応) | ◯ (日本語対応) |
ライブチャット | 平日9〜21時 (日本語対応) | 平日13〜21時 (日本語対応) | 平日24時間 (日本語対応) | 平日13〜21時 金曜日は19時迄 (日本語対応) |
その他 | - | - | - | - |
大手の海外FX口座では、日本語対応でサポートを受けることができるところも増え、公式サイトも日本語表示です。
Titan、iFOREXには日本語対応のコールセンターがあるのですが、所在は海外なので国際電話料金が高いことに加えて受付時間も短いことが難点です。
ただし、iFOREXではコールバックリクエストをすれば、24時間以内に折り返し連絡がくるというシステムを導入しています。
一方、XM、AXIORYには日本語対応のコールセンターはありません。
公式サイトに記載されている番号はFAX番号なので注意してください。
海外業者は、基本的にメールかライブチャットでサポートを受けます。
Titanでは、メールもライブチャットも平日24時間日本語で手厚いサポートを受けることができます。
大手であればサポートには力を入れていますが、小さな海外業者はコミュニケーションの部分で苦労するでしょう。
⑦ 認可・金融ライセンスの違い
国内FX口座
国内業者は、2005年7月の改正金融先物取引法施行により登録制となり、過去に問題となった悪徳業者や会社基盤が危うい会社の参入や営業継続が困難になりました。
国内のFXは日本の法律に守られた金融商品なんですね。
海外FX口座
XM | AXIORY | Titan | iForex | |
---|---|---|---|---|
運営会社 | Trading Point (Seychelles) Limited | Axiory Global Ltd. | Titan FX Ltd. | Formula Investment House Ltd. |
所在地 | セーシェル | ベリーズ | セントビンセント グレナディーン他 | ギリシャ他 |
金融ライセンス | セーシェル金融庁 | ベリーズ諸島国際 金融サービス委員会 | 無登録※ | 英領バージン諸島の 金融サービス委員会 |
設立 | 2009年 | 2007年 | 2014年 | 1996年 |
資本金 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 14,922,898 USD |
一方、海外業者の中には「オフショア」と言って、節税対策やコストダウンや規制の緩さを理由に、上記の国で金融ライセンスを取得し事業を行なっているところがあります。(※Titanは、2017年7月18日にニュージーランドの金融ライセンス登録を解除されています。)
聞きなれない国も多いのですが、これらの国での事業は海外では一般的なので、登録さえしっかりしていれば、あまり心配する必要はありません。
しかし、問題は海外にはこの金融ライセンス自体を取得していない業者も多いということです。
そして、トラブルは無許可の事業者で多く発生しているので、海外業者を利用する場合には特に気をつけてください。