「フィリップ証券(フィリップFX)」のサービスは他社と比較してどうなのか、口コミや評判はどんな感じなのか気になりますよね。
このページでは、22のFX口座を使用してきた筆者が、フィリップFXを各項目ごとに口コミや評判を交えながら評価します。
フィリップFXの総評と特徴
フィリップFXの総合評価
総合 | スプレッド | スワップ | 約定力 |
---|---|---|---|
67 | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
取引ツール | 情報量 | サポート | |
★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |


ちなみに、FX初心者向けにおすすめの口座は次の記事をご覧ください。
メリット
- ネット・電話注文どちらも取引手数料無料
- 電話取引も23時まで可能
- 先物取引、国内株式、投信・外債、外国株式なども取引可能
デメリット
- 初回入金額が3万円から
- スプレッドが広い、変動制
- スワップポイントが低い
- セミナーの開催頻度が少ない
フィリップ証券の特徴
フィリップ証券は日本では知名度は高くありませんが、親会社はアジア圏でとても定評のあるフィリップキャピタルグループであり、商品ラインナップはFX以外に先物・株式・投資信託・外債・外国株式など外資系ならではの特徴を持ちます。
FX取引に関しては、他社と比較して際立った特徴がなく口座開設の決め手となる部分がありません。
ネット注文・電話注文ともに取引手数が無料で、コールセンターの受付時間も7:00〜23:00と長く、サポート体制は充実しています。
しかし、スプレッド、スワップポイントは他社より条件が悪く、最小取引単位も10,000通貨から、初回入金額も3万円からなので、少額取引や短期売買向きではありませんね。
電話注文も可能
為替取引が本格するのは夕方から深夜にかけての時間帯。特に、日本時間22時ごろが最も相場が活発になります。
フィリップ証券では、この時間帯も電話によるサポートと電話注文が可能で、受付時間は平日7:00〜23:00です。電話注文による取引手数料は無料です。
フィリップ証券の良い口コミ、悪い口コミ
フィリップ証券の良い評判
日本ではあまり聞かないかもしれませんが、シンガポールでは有名な大手金融会社です。FXだけでなく米国株、アジア株、インド株や債券、先物といったCFD、ETFも取り扱っており、それらで簡単に証拠金を移動できることが魅力です。株式も多くの銘柄が取引できます。多角的な投資をしていきたい人にはぴったりの証券会社だと思います。
取引ツールは画面がシンプルで個人的には使いやすく、約定も早いように思います。インターネットだけでなく電話での注文も受け付けていて多言語もサポートしています。
フィリップ証券の悪い評判
スプレッドが固定されていないので流動性の低い朝などはよく広がっています。電話サポートは比較的長い時間受け付けていますが、担当者が不在と言われることが多いです。
モバイルでの取引で頻繁にサーバーエラーが発生してまともに取引ができません。ストップ注文を出すとストップ狩りのようにいつの間にかマイナスで狩られている。約定の滑りも多く、これで利益を出すのは難しいです。
スプレッド・スワップポイントは良くない
スプレッド
スプレッドは他社と比較して決して狭いとは言えず、ドル円1.4銭、ユーロ円2.5銭、ユーロドル1.4pipsとかなり広めです。
スワップポイント
スワップポイントも低く、TRY/JPYの買でも36円、ZAR/JPYの買でも9円です。(2017年3月10日適用分)
通貨ペア | スワップレート | |
---|---|---|
売(円) | 買(円) | |
USD/JPY | -27 | 20 |
EUR/JPY | 11 | -15 |
GBP/JPY | -11 | 1 |
CHF/JPY | 1 | -8 |
CAD/JPY | -25 | 12 |
AUD/JPY | -39 | 24 |
NZD/JPY | -35 | 20 |
ZAR/JPY | -15 | 9 |
HKD/JPY | -6 | -4 |
NOK/JPY | -8 | 1 |
TRY/JPY | -89 | 36 |
SGD/JPY | -5 | 2 |
取引ツールとスマホアプリ
「フィリップFX」の取引ツールは次の5種類です。
取引ツール | タイプ | 対応機種/OS |
---|---|---|
WinTrader | ダウンロードタイプ | Windows |
eフィリップFX | ブラウザタイプ | Windows/Mac |
フィリップFX | ブラウザタイプ | Windows |
iフィリップFX | スマホアプリ | iPhone/Android |
PC取引ツール「eフィリップFX」
パソコン版取引ツールは、アクトフォレックス社の高速システムを採用したダウンロードタイプ「WinTrader」です。高機能で安定した取引システムですが、動作推奨環境はWindowsのみです。
ブラウザタイプは、「eフィリップFX」がWindows・Macどちらも対応しており、「フィリップFX (Java版)」がWindowsのみ対応です。取引ツールごとに動作推奨環境が異なるため注意が必要です。
注文方法は、成行注文、指値・逆指値注文、IF-DONE注文、OCO注文、IF-DONE・OCO注文に対応しています。
スマホアプリ「iフィリップFX」
スマホアプリは、iPhone・Androidに対応しており、デザインはとてもみやすく操作性に優れています。
スマホアプリメインでFXをする人は「スマホでFXするならこれ!初心者おすすめアプリの比較ランキング」の記事でおすすめを紹介しているので参考にしてみてください。
結論:フィリップ証券はFX初心者にはおすすめしない
フィリップ証券はアジアを中心に展開している企業だけあり、アジア株式、海外ETFに強い業者です。
しかし、FXだけ見ると条件はあまりよくありません。
FXは、あくまでリクス分散のためのツールとして提供している印象があるため、FXだけのための口座開設はあまりオススメできません。